【楽座】岐阜の未来の暮らしを守る
施工管理のやりがい・働き方を改革する
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施工管理という仕事のやりがい
施工管理とは建築工事現場でスタッフの作業工程やスケジュール管理を行ったり安全や品質管理を行う仕事です。現場監督はその中でリーダーとして現場の作業の陣頭指揮をとります。
業務の範囲が広く工事現場によって環境も異なるため、湧き上がった課題にも臨機応変に対応できる柔軟性が必要で、現場監督はそれに加えコミュニケーション能力やマネージメント力が必要です。
決して楽な仕事ではないですが、施工管理のやりがいは何と言っても自分の管理下で建物ができあがる喜びや達成感を味わえることでしょう。一作業員と違って全体を見渡せるので、何に向かって進んでいるのかが明確です。
現場監督は職人気質のスタッフを取りまとめなければならないので、頑として動かないというようなケースもありますが、そうした困難をチームワークで乗り越えて計画内に収めることができれば満足感も大きくなります。
街づくりと言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、たとえ建物が個人住宅であっても積み重ねていけばその一端を担うことができるのは間違いありません。完成後に家族が幸せに暮らす場面を見るのも、やりがいの一つになります。地域に貢献したいという気持ちが強い人であれば施工管理の施工管理の仕事をおすすめいたします。
施工管理業・現場監督の将来性とステップアップ
現在、建築業界は景気の回復や2025年に開催される大坂万博などがきっかけで、需要が高まっています。また、団塊世代の職人たちが引退の時期を迎えており、世代交代が迫っていることから、人手不足も心配されています。
しかし、現場監督は現場で働く作業員のように簡単に補充できません。若い世代の現場監督へのステップアップ・育成は急務ともいえます。今から建築施工管理技士の資格を取り、実務経験を積むことで、建築業界で必要とされ、大いに活躍できる現場監督となれるでしょう。
また、土木や建築・電気などのさまざまな分野で1級施工管理技士の資格を取得すると、現場監督として更なる昇進や昇給などのステップアップも狙えます。このように、資格を持つ現場監督の将来は明るいといえるでしょう。
次のページでは、施工管理業・現場監督の将来性や仕事内容についてまとめました。
施工管理業・現場監督に必要とされる資格
施工管理業・現場監督で必要とされる資格は、建設機械施工技士・土木施工管理技士・建築施工管理技士・電気工事施工管理技士・管工事施工管理技士・造園施工管理技士の6種類が挙げられます。資格を持っていると資格手当が別途支給されるため、年収も大きく変わります。
また、現場管理補助から現場監督になる場合もあるものの、資格を取得しておくことで、待遇の良い勤務先へ就職しやすくなります。
次のページでは施工管理業・現場監督に必要とされる資格の詳細、それらの資格を取得することで可能になる働き方、また仕事内容や年収などについてご紹介しています。
岐阜だから感じることができるやりがい
チームワークが大切な施工管理の仕事の良し悪しは、現場の環境に左右されます。地域性も出やすく、常に周りの状況に合わせたプランニングが必要です。岐阜においてはどのような特性があるのでしょうか。
腕のよいベテラン職人が多い
岐阜県の将来構想研究会の資料(平成20年)によれば、県内で建設業を営んでいる事業所数の割合は約1割を占めています。全国平均が9.3%、愛知県が8.4%ですので全国・隣県に比べて建設業の割合が高いということになります。
県内の建設業全体の生産額は下落傾向にあるものの就業者の減少率は低く、建築や建設業に携わる層が厚いと言えます。ただ20代の就業者数は少子化の影響もあって減ってきているので、腕がよいベテラン勢が活躍しているということです。
施工管理の立場で考えるとこのような状況はプラス要因になります。なぜならどの現場でも優良な人材が集まりやすく、施工品質が高くなることが期待できるからです。競争原理が働いてよい結果が生まれやすくなるのです。年齢の高い職人はコントロールが難しい面もありますが、そこは施工管理に携わる人にとって力の発揮どころ。きっちり結果を出せればそこにやりがいを感じる人も多いのではないでしょうか。
広い土地に家を建てられる
国土交通省が2017年に発表したデータによると、岐阜県内の公示地価は25年連続で下落傾向にあります。しかし住宅地の下落幅は4年連続して縮小しており、利便性の良い県南部の住宅地では横ばいまたは上昇に転じていることもわかっています。
つまり県内の土地価格の下落傾向に対して、住宅地では土地購入と住宅建築の需要が高まってきていると言えます。これは岐阜県は大都市圏に比べるとまだまだ土地に余裕があり、費用を抑えて広い土地に家を建てることができるからです。
また岐阜県の「統計からみた岐阜県の特徴やじまん(2016年)」では持ち家比率は74.5%と全国7位、一人当たり居住室の畳数は15.49畳でやはり全国7位であることが紹介されています。
全国平均の畳数は13.48畳ですので、岐阜県は他県と比べると広い持ち家に余裕をもって住む傾向にあるということがわかります。土地がない地域では住宅建築は頭打ちになる可能性もありますが岐阜県では当分その心配はありません。
建築現場が多いということは施工管理の仕事も潤沢にあるということになり、将来に不安を持つことなく業務に集中できるということです。多くの人に喜ばれる仕事ができるなら、そこにやりがいを持てるというものです。
施工管理の仕事でやりがいを感じられる瞬間
無事に施工が完了したとき
施工管理が建設現場で働く現場技術者を指揮して作業状態を監督し、工事全体をまとめ上げた結果、無事に施工が完了して建物が完成した時には、やはり1つの仕事を達成したという喜びややりがいを感じられます。
着工から竣工まで、それぞれの建設現場では様々なトラブルや予期せぬエラーが起こりやすく、無事に工期で施工が完了しないと思われることもあるでしょう。しかしそのような困難を乗り越えて竣工を迎えた時は、やはりプロとして誇りとやりがいを抱けます。
自分が担当した建築物が実際に使われているのを見たとき
建築物は単なる芸術品でなく、実際にそこを訪れて使う人々がいて初めて本当の意味で完成するとも考えられます。そのため、施工管理として竣工後に建物が人々から使われている様子を目の当たりにすると、やはり改めて大きな達成感ややりがいを抱く人は少なくないようです。
また、多くの人々から使われて役に立っている事実が、社会の一員として貢献しているという実感へつながり、プロフェッショナルとしての自信や誇りを強化してくれることも重要です。
自身の成長を実感したとき
施工管理といってもその仕事内容や困難なポイントは現場によって多種多様であり、適切な管理の仕方や指揮の手順などもケースバイケースです。そのため、施工管理として未熟な間はなかなか思うように作業員とコミュニケーションが取れなかったり、進捗の管理を適正化できなかったりすることもあるでしょう。
言い換えれば、それまでできなかった仕事ができるようになったり目標を達成したりした時、施工管理として自分の成長を実感して、スペシャリストとしてのやりがいを感じられることはあります。
職人さんから信頼してもらえたとき
建設現場を指揮するのは施工管理であっても、実際に作業を行ってくれるのは現場の作業員や職人です。そのため、一方的に命令を下して指示に従わせるのでなく、きちんとコミュニケーションを取って互いに信頼関係を構築することで、本当の意味で現場作業を健全化する基礎を固めることができます。
自分から挨拶していた関係が、職人さんから率先して声をかけてもらえるようになったり、笑顔で感謝されたり、また悩みを相談されたような時、現場のリーダーとしてやりがいを抱くことができるでしょう。
発注者からお礼を言ってもらえたとき
どのような仕事であれ、誰かから「ありがとう」と感謝の言葉を告げられることは嬉しいものです。
施工管理は建設現場におけるリーダーであり、工事の発注者と現場との間で板挟みになることもあります。しかしそのような職種だからこそ、発注者からありがとうと感謝されたり、仕事ぶりに信頼感を示してもらえたりした時、プロとしての自覚や自信を強化してやりがいを感じられるでしょう。また発注者の言葉を現場へフィードバックすることで、全体の士気向上につながることもあります。
やりがいを感じるためには何が必要か
施工管理や現場監督の仕事は他の職種とは異なり、仕事を押しつけられるというケースが少なく建築現場で全体の流れを把握してコントロールすることができるため、やりがいは感じやすいと考えられます。
現在、施工管理の仕事をしていてやりがいを感じることができないのであれば、あまり良いとは言えない職場環境が影響しているのかもしれません。このまま仕事を続けても変わる可能性が低いのであれば環境を変えるのも解決方法の一つです。
安定して業務に携われる施工管理において、転職するには勇気が必要ですし、次は失敗したくないという気持ちが働くため慎重になりがちです。だからこそ、当然ではありますが、給与を求めているのか、共に働く仲間を求めているのかなど、自分はどのような点に仕事のやりがいを感じるかを整理することが重要です。単純な募集要項や福利厚生だけではなく、職場環境やどのようなスタッフが在籍しているのかなど、多くの情報を集めるようにしてください。
大学卒業後から住宅会社に勤め続け、営業から現場監督、アフターメンテナンスまで、幅広い知識を有す永井さん。ですが建築への情熱はあるものの、職場環境や評価体制に違和感を覚えることも少なくなかったといいます。「この仲間たちと、岐阜で一番の建築事務所をつくる」という目標を見つけるに至ったきっかけとは。
施工管理の大切な仕事・四大管理
安全管理
施工管理のなかで最も優先されるのが「安全管理」のお仕事です。当然ですが、工事を無事故で完了させることが最も重要な課題です。
現場監督は工事中に事故が起きないよう、常に機材の点検や社員の健康を気遣い、整理・整頓の指導を行います。また無理なコスト削減などで、安全管理が無視されていないかをチェックする責任があります。
工事現場で行われる朝礼やラジオ体操などは、一見面倒で無駄な時間と思われがちですが、スタッフ全員が顔を合わせる場でもありますから、安全管理を徹底するうえでは大切な時間といえるでしょう。
原価管理
原価管理とは、その名の通り工事の原価を管理するお仕事。工事に必要な資材や機材などをできるだけ低予算で確保して、可能な限りコストを減らすことも含まれます。また、作業工程の無駄な時間を減らして賃金などのコストをカットするほか、作業員の人数を適正に管理することも仕事のひとつです。
だからといって、安全面に不安のある機材を安く購入したり、最低賃金以下で作業員を働かせることは許されません。無理なコスト削減ではなく、適正価格で、また予算通りに工事を進行させることが大切です。
工程管理
どの建設現場でも工事が始まる前に工程表を作成して、その工程表に基づいて工事を進めていきます。工程表に従って、決められたスケジュール通りに工事が進んでいるかを管理すること「工程管理」を言います。
工程表通りに工事が進んでいれば、納期までに工事が終わり、無事引き渡しできるという見通しも立ちます。また万が一工事が遅れている場合も、早期に対策を立てやすくなります。工程表と実際の進捗を照らし合わせながら、必要な調整を行うのも施工管理の仕事です。
品質管理
品質管理とは、発注者が求める品質を満たしているかどうかを管理をすることを言います。手抜き工事はないか、決められた工法を遂行しているか、基準にを満たした仕事を作業員たちがしているかなどを定期的に確認する義務があります。
万が一手抜き工事が発覚した場合は、もう一度最初からやり直したり、発注者の信頼を失ってしまったり、最悪の場合は工事が取りやめになることも想定されます。そのようなリスクを避けるためにも、納品物の品質を確認する「品質管理」は重要な仕事です。
施工管理・現場監督のお仕事に関する基礎知識
そもそも施工管理のお仕事とは?
施工管理は建設工事の現場責任者として、安全や工程、予算などに注意しながら計画通りに工事を進めていく役割を言います。様々な人と接するためコミュニケーション力が問われますが、未経験であれば資格の有無を問われることはありません。
工事経歴書とは?
工事経歴書は、建設業の許可を得る際や施工管理技士が転職をする際などに必要となる書類です。許可を得ようとしている建設業の内容や転職先など…目的に応じて記載のルールを守りながら、行った工事の内容や具体的な数字を記載する必要があります。
施工管理と現場監督の違いとは
建設現場や工事現場をチェックして安全管理や職人をまとめるのが、施工管理と現場監督の主な仕事です。しかし役割の範囲や必要な資格は異なります。現場監督は作業現場で指揮を取るのが主な役割です。施工管理は現場監督の業務に加えて、管理や発注者との打ち合わせなど幅広い業務を行います。
雨の日の施工管理にすべきこと
屋外の建設現場での作業は、天気に左右される仕事です。雨の日で視界が悪いと事故につながる恐れがあるため工事は休みになりますが、施工管理は雨の日こそ重要な仕事が沢山あります。施工管理が行う業務範囲は建設現場だけではありません。予算管理や資材の発注管理、図面の作成、打ち合せなどの事務作業があります。
施工管理に求められる「QCDSE」とは
建設現場においての「QCDSE」は、重要視すべき管理項目の頭文字を並べた略称です。具体的には「品質(Quality)」「原価(Cost)」「工期(Delivery)」「安全(Safety)」「環境(Environment)」の5つ。施工管理が建設現場をマネジメントする際は、作業品質や安全性を重視する必要があります。原価計算や工期とのバランスを考えながら、作業員が適正かつ安全に従事できるような環境整備にも考慮しましょう。
施工管理に運転免許は必要?
資格取得が必須なのは「施工管理技士」という国家資格であり、運転免許の取得は必須ではありません。
しかし施工管理として業務を行うと、資材の買い出しや行政機関へ書類を提出する作業が発生します。建築現場における自動車やトラックを運転するケースも。業務を現実的に考えると施工管理は、運転免許が必要だと言えるでしょう。
施工管理に向いている人・向いていない人
働く上で施工管理は国家資格の「施工管理技士」が必須ですが、現場で適切な業務を行うためには個人の適性も重要です。施工管理に向いている人は、コミュニケーションが取れる・統率力がある・危機管理能力を備えているといった特徴があります。一方対人関係が苦手な人やリーダーシップが取れない人は、施工管理という職種にあまり向いていないかも知れません。
グランハウス一級建築士事務所
岐阜県内での施工実績を豊富に持つ一級建築事務所「グランハウス」。設計士と直接話す家づくりを掲げ、手の届きやすい価格帯にて、オーダーメイドの注文住宅を手掛けています。30代の創業者を中心に、若手の設計士・現場監督たちが第一線で活躍している建築事務所としても注目されている会社です。
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