「家を売る」住宅営業が「家をつくる」設計士へ

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自分にもお客様にも
ストレスをかけない家づくり
設計担当 桐山 卓也 氏(28)

岐阜県多治見市出身。名古屋の大学にて経営を学ぶも、元々が建築一家の出身だったことから、自らも同業界へ足を踏み入れたそう。住宅営業として岐阜県内でも有数の企業でトップセールスの地位にいた桐山氏が、なぜ設計士として活躍するようになったのか、インタビューをしました。

取材協力 公式HPイメージ
グランハウス一級建築士事務所

「設計士と直接話す家づくり」を掲げ、手の届きやすい価格帯のオーダーメイド注文住宅を手掛ける、岐阜の一級建築士事務所。
30代の代表を中心に、若手の設計士・現場監督たちが第一線で活躍している会社として注目を集めている。

住宅営業の知識とスキルだけでは、いつか限界が来ると思った

家を売っているのに家を知らない営業には未来がない

--建築業界に入ったきっかけと、グランハウスへ就職されるまでの経歴を教えてください。

「岐阜県の出身で、中高大とずっと野球をしていました。野球以外やってこなかったので、最初はまったく建築業界へ行く予定もなく。大学でも建築ではなく経営を学んでいて、将来的には高校教諭の免許を取り、野球を教えるつもりでいました。でも将来的に、本当に野球一本で生きていくのかと自問自答したとき、あまり自発的な気持ちでないことに気付き方向転換。企業への就職を目指しました。」

--では、就職先がたまたま建築業界だったのでしょうか。

「実は我が家は父が内装業を、兄弟もデザイン系の仕事をしている、いわゆる建築一家でした。そのため、就職先として建築業界は自然と選択肢に出てきましたね。即活躍したいという気持ちも強かったので、岐阜県内でも有名なインテリア・建築系の企業に入社しました。県内では若いスタッフが活躍していることで有名な、部長クラスまで若いベンチャー的な会社でしたね。」

--その企業では、どのようなお仕事をされていましたか?

「設計の仕事を学びつつ、基本的には注文住宅の営業をしていました。自分でいうものなんですが、正直セールスマンとしては売れている方でした。県内でも有数の会社でのトップセールスですから、岐阜全体を見てもトップに近かったと思います。」

--ではなぜ、転職をしようとお考えになったのでしょうか。

「家のことを知らずに家を売っている、住宅営業という職種自体に限界を感じたからです。確かに、岐阜県内の住宅営業としてはトップセールスだったかもしれません。それでも、県外や別職種に目を向ければ、自分よりもセールスを挙げている人なんて無数にいますし、もっともっと上があります。ただ家を売るだけの営業では、ここまでしか行けないと自覚したとき、転職を考えました。」

--設計士という道を選択した理由はありますか。

「建築業界でさらに上を目指すには家を学ばなければいけないと痛感していました。営業がいなくても家はつくれるけれど、設計士がいなければ家はつくれないんです。さらに設計士になれば、お客様に対して直接家を提案できる。それは責任感が伴いますが、同時にやりがいも感じられるものでした。今までは家について知らないで売っていましたから、お客様に対して良い顔しかできなかったんです。ですが設計士ならば、良い物はいい、悪い物は悪いとはっきりと伝えられる。営業として感じていた後ろめたさが、設計を学ぶことで解決できると気付きました。」

とにかく設計の件数に触れられる環境に身を置きたかった

--転職をする際に、とくにこだわった条件はありますか?

「新卒時代、いや大学時代から設計を学んでいた同年代に後れを取っている状態ですから、その差をひっくり返すためにはとにかく多くの設計件数に触れられる環境に身を置きたいと考えました。今までの会社では100人来店して10人契約に至ったら良い方でした。ですがグランハウスは来店したお客様と最初から直接設計士が話せる環境のため、10人来店された内3~4組が次の段階へ繋がります。これならば、どんどん設計に触れられる。自分が40歳になったころには、他企業で60歳まで働いた人よりも多い件数に触れられる。グランハウスで働こうという決め手になりましたね。」

お客様へまっすぐ向き合って仕事ができている実感

--現在、設計の仕事へのご自身の信念はありますか。

「自分にストレスをかけない仕事をしようと考えています。家をつくる際、工程の遅れや設計の打ち合わせ等でお客様にストレスを与えないのは当然です。その上で、お客様に対してYESマンにならず、本当に良いことと悪いことを伝えるようにしています。営業時代はお客様と設計士や現場監督との板挟み状態で、両方に良い顔をしてしまった結果、自分だけでなく周りにまで大きなストレスを与えることもありました。本当にお客様のことを思うからこそ、正直なことをいえる。注意し合い、高めあっていける友達のような関係が理想ですね。友達に上下はありませんから。携わった人すべてが、気持ちよく楽しく家づくりに没頭できるような環境を目指しています。」

--とくに「やりがい」を感じる瞬間はどのようなときでしょうか。

「ありがちな回答ですが、建てた家をお客様に引き渡すときです。お客様に面と向かって「ありがとう」と言っていただけるのは、やはりやりがいを感じます。とくに自分は営業出身で、お客様をコーディネーターに引き合わすまでが仕事でした。そうなると、お客様からいただける「ありがとう」の質が違うんですよね。家を一緒につくってくれてありがとうという、心からのお礼の言葉は、何度聞いてもやりがいを感じますし、モチベーションも上がっていきます。お客様にしっかりと向き合って仕事ができたという証明にもなります。」

--今後取り組んでいきたいことはありますか?

「現場のことをもっともっと知りたいです。まだまだ設計の知識も、現場監督の知識も足りていないです。とってもオシャレな家を建てたいというのではなく、あくまでお客さんにとって少しだけ背伸びをしたような家がつくりたいです。自分のスキルを100%発揮したいとかではなく、あくまでお客様のプラスになる提案がしたい。そのためにはもっと設計をやらないと、と日々感じています。」

設計は難しくない!まずは飛び込んでみてほしい

--最後に、現在転職を考えている住宅営業の方へ、メッセージをお願いします。

「設計は勉強さえすれば意外とカンタンで、営業でもできるようになると知ってもらいたいです。家を売るなら家を学ばないと、と悩んでいる営業は多いと思いますが、設計が難しそうだからと学ぶことに二の足を踏んでいるようではもったいない。例えばグランハウスでは、誰でもカッコイイ家がつくれるようになる設計の“型”が整っています。これをやってはいけない、といったような実例から学べるため、知識がなくても苦ではありませんでした。さらに実際お客様と対面するときには、今まで培ってきた営業のスキルが必ず生きます。営業も設計もできるようになるというのは、まったく不可能なことではありません。一生建築業界で食べていくためにも、ぜひ思い切って飛び込んでみてほしいです。」

RAKUZA編集部より

住宅営業として活躍しながらも、さらなるスキルアップを目指した桐山氏。ですがその根底には、自分にもお客様にも誠実な「家づくり」がしたい、という強い気持ちがありました。昔からのご友人の家の設計をしたことを語る笑顔からは、自身の仕事へ対する誇りと、シンプルな楽しさが感じられます。
営業から設計への転職という大きな決断により、建築の「やりがい」を強く実感されている桐山氏の姿は、現状に悩む多くの方へヒントを与えるものだと思います。

取材協力 公式HPイメージ
グランハウス一級建築士事務所

2018年からの施工実績が、滋賀県内で最大級の伸びを記録している一級建築士事務所。30代の代表を中心に、若手の設計士・現場監督たちが第一線で活躍している会社として、滋賀県内外から注目を集めている。
設計未経験であっても、住宅営業の経験さえあれば設計士として活躍できるように体制を整えているとのこと。営業からのさらなるステップアップを目指せます。
【所在地】〒500-8263 岐阜県岐阜市茜部新所1丁目223番 1F
【営業時間】10:00~21:00 【定休日】12/27〜1/2

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