施工管理が行う「工程管理」とは

そもそも工程管理とは

工程管理とは、工事現場でスケジュール通りに工事が進んでいるか、工事に不要なものはないかなどを確認をする仕事です。適切な工程管理を行うためには、重機の数や作業員の人数など、工事に関する全てのことを把握しておく必要があります。

人手が足りなくて予定通りに工事が進んでいないときや工程計画に無理があると判断した場合は、スケジュールを調整したり人員を増やしたりなどの調整を行います。また、天候や事故などの予期せぬトラブルがあった際に、臨機応変対応できるスキルも必要とされます。

工程管理の現場では、作業内容を管理した「横線式工程表」と、複雑な作業を調整する「ネットワーク工程表」が使われることが一般的です。

工程管理を行うメリット

コスト削減につながる

工程表作成して工事のスケジュールを管理することで、工事に不要なものや作業の重複などが一目瞭然になります。その結果、人件費の削減やコストカットが可能になり、無駄な費用を削減して利益を増やせるのです。

機材の原価・コストを見直して、生産性を維持または向上させながら原価を下げる作業は、工程管理の最も重要で欠かせない仕事です。

トラブルにも対応しやすくなる

工事のあいだは、台風や天候不良によって作業が停止したり、突然作業員の欠員が起きたりするケースもあります。「必ずスケジュール通りに工事が進む」という保証はどこにもありません。

それでも、きちんと工程管理を行っていればトラブルのたびに慌てたり対策を考えたりする必要がなく、臨機応変に対応できるようになります。たとえば、作業の遅れに対しては作業員を増やしたり、仕事を前倒しにするなどの対応ができるようになります。

品質が向上して顧客の信頼が高まる

適切なスケジュールに基づいて作業をしていくと効率良く工事が進み、結果的に品質高上につながります。

丁寧な工事・高品質な建築物を提供できれば、顧客からの信用も高まります。結果的に会社の評判も上がり、次の仕事に繋がることも期待できます。

以上のことからも、工程管理は欠かせません。反対に、工程管理を行っていないと、現時点で進捗が良いのか悪いのかも分からず、完了までの見通しすら立ちません。適切な工程管理は工事現場にはなくてはならないものと言えるでしょう。

工程表管理表の種類

横線式工程表

横線式工程表とは、横のラインを使って作業工程管理やスケジュール管理を行うものです。言葉に馴染みのない方はガントチャートをイメージすると、分かりやすいかもしれません。また「バーチャート」「線表」と呼ぶ人もいます。

縦に項目、横に期間が表示あれており、この横線工程表を見れば、作業内容・作業期間・作業の順番などが分かるようになっています。

ネットワーク工程表

ネットワーク工程表は以下のポイントに沿って作成されます。

  • 専門業ごとに工程の流れを矢線で書く
  • 結合部は丸印で書く
  • 別工事は別に矢線を分岐させて構成する
  • 前後に関連性のある工事は点線の矢線で結ぶ
  • 線の向きは工事の進行方向に向けて書く
  • 矢印の上に各工事の内容を書く
  • 矢印の下に工事の時間を書く

「専門業ごとに工程の流れを矢線で書く」ことを『アクティビティ』と言い、「結合部は丸印で書く」ことを『イベント』と呼びます。矢線の下に工事日数を記入して、工事の所要日数を足していけば、工事完了までの日数が確定します。

ネットワーク工程表で「イベント」の工事が全て完了しないと次の工事には進めません。

ネットワーク工程表作成時の注意点

何らかのトラブルが発生して予定が遅れそうな時は、ネットワーク工程表を修正し、即時に対応できる方法を考える必要があります。これを「フォローアップ」と言います。フォローアップ時には以下のことを行います。

  • 計画を再度調整する
  • 現状を把握して対策を考える
  • 今後の工事進行状況を把握する
  • 納品期日への影響を検討する
  • 変更になった工事への対応策を検討する
  • 変更になった工事の見積り値を修正する
  • 変更になった設計に対処する
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