ゼネコンの施工管理・現場監督はきつい?

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ゼネコンの施工管理・現場監督の仕事は、多くの責任とプレッシャーが伴う職種です。仕事量の多さや精神的な負担から、「辞めたい」と考える人も少なくありません。

このページでは、ゼネコンの施工管理・現場監督がきついと言われる要因や辞めたくなる理由についてまとめました。

ゼネコンの施工管理・現場監督を辞めたくなる理由

業務量が多い

施工管理の主な仕事は、工程管理・原価管理・品質管理・安全管理の4つです。現場の巡回や打ち合わせなどの現場仕事に加えて、これらの管理に必要な事務作業も行います。

業務量が膨大なだけでなく、現場業務の後には事務作業が待っているため、残業が発生することも少なくありません。繁忙期には持ち帰りでの対応が必要になる場合もあります。

残業や休日出勤が多い

建築業界での残業は珍しいものではありませんが、ゼネコンでは工期の遵守が求められるため、特に時間外労働が多くなりがちです。

工事中のトラブルや天候の影響など、予期せぬ事態が発生しても、工期を遅らせる選択肢はありません。工期を守るために作業時間の調整や人員配置の見直しが必要になります。また、これらの調整も施工管理の仕事です。

工事の進捗状況によっては、休日返上で作業せざるを得ません。プライベートの時間どころか、疲れを回復する時間の確保もままならず「辞めたい」と考える方が多いようです。

工期やコスト管理のストレスが大きい

コストと工期の管理は、ゼネコンでの仕事の中で最もストレスがかかる部分です。

資材を購入・レンタルする際の費用、仮設費や労務費を含めた工事全体のコスト管理が必要です。また、建築主から追加の要望が来た場合は柔軟な対応も求められます。もちろん、工期は遵守しなければなりません。

限られた時間の中でこれらを検討し、会社の利益を確保する作業は、身体的・精神的な負担が大きいと言えます。

転勤・出張が多い

ゼネコンの施工管理や現場監督は、プロジェクトが完了すると次の現場へと移動します。担当する現場によっては、引越しや単身赴任が必要です。大手ゼネコンの場合は海外出張の可能性もあります。

転勤の頻度が高く、住み慣れた場所を離れなければならないことや、頻繁に変わる人間関係への適応もストレスとなるでしょう。

家族で引っ越す場合は、配偶者や子どもも転勤・転校が必要になり、単身赴任する場合は家族と過ごす時間が短くなってしまいます。

体力的な負担も大きい

ゼネコンの施工管理や現場監督の仕事は、基本的に働く場所は工事現場です。現場にいる間は立ちっぱなしのため、体力が求められます。

当然ですが、工事は季節や気温、天候に関係なく行われます。夏の暑い日や寒さが厳しい冬の日も、現場に出なくてはなりません。特に夏場は気温による辛さが顕著です。工事現場では、安全上の理由から常に長袖の作業服の着用を求められることも多くありますが、汗だくになっても脱げないため、熱中症になりそうになるといった声がよく聞かれます。

さらに、現場によっては夜間に工事を行うこともあり、夜勤などによって生活が不規則になってしまうことも体力的な負担を感じる要因のひとつです。特に、商業施設や工場など、昼間は営業している施設での工事は、営業時間を避けて夜間に作業する場面が多くあります。

事故や怪我の危険が隣り合わせ

工事現場での現場での作業には危険が伴います。場合によっては命にかかわる可能性もあるため、常に危険と隣り合わせであるということを認識しておかなくてはなりません。

実際に、厚生労働省が行っている調査によると、労働災害のうち、もっとも死者数が出ているのが建設業で、令和4年は製造業の2倍以上の数値となっています。

現場ではもちろん安全対策がなされていますが、十分に気を付けていても事故は起こるものです。事故が発生すると、現場に影響が出るだけでなく、働く人の家族にも多大な負担がかかります。自身の安全確保はもちろん、施工管理や現場監督は、工事現場全体の安全を保てるように管理する重要な役割を担っているのです。

※参照元:厚生労働省「令和4年における労働災害発生状況について(確定)【PDF】」 (https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/dl/22-16.pdf)

コミュニケーションや人間関係に悩みがち

体力勝負の建設業界は、気性が荒い人も多く、強い言い方をされる場面も多くあります。取引先でもなかなか交渉に応じてもらえず、ときには短納期での対応依頼や追加注文など、無茶なことを言われることもよくあるでしょう。

しかし、施工管理や現場監督は、年上の作業員にも指導監督しなくてはなりません。信頼関係を築いていないと意見が対立したりきつい言葉を投げかけられたりと、人間関係に悩むことも多くあります。

また、施工管理は現場での仕事が多いため、会社でも孤立してしまいやすい環境があります。周りに相談できる環境がなく、仕事の悩みを1人で抱え過ぎると、ストレスで体調を崩すおそれもあるでしょう。

勉強が必要になることも多い

施工管理や現場監督など、建設業でキャリアアップを目指すには資格取得が必須です。

例えば、キャリアアップに活かせる資格に1級・2級施工管理技士がありますが、勉強時間の目安は100~400時間程度とかなりの時間が必要です。毎日仕事をしながら勉強時間を確保するのは容易ではありませんし、地道な努力が求められます。

資格のための勉強だけではありません。担当現場で新たな工法や資材を使う場面では、事前に知識を習得することも求められます。長時間の勤務や残業で帰宅時間が遅い中、深夜に勉強せざるを得ない点が、きついと言われる理由につながります。

ゼネコンの施工管理・現場監督からの転職先候補

ゼネコンに所属して公共事業の現場などで施工管理や現場監督を務めていた人にとって、その経験やスキルを活かせる環境は少なくありません。

ここではゼネコンの施工管理・現場監督にとって候補になり得る転職先について紹介しますので参考にしてください。

ハウスメーカー・工務店

ゼネコンが請け負う建設工事や土木工事は公共事業など大規模なものが多く、クライアントも国や自治体、あるいは大手企業といったものが一般的でしょう。しかしハウスメーカーや工務店は自宅を建てたいと考える個人や、地元で事業を営む中小企業といったクライアントを相手に仕事をする機会が多くなります。

ゼネコンでの仕事に比べると規模や予算は縮小されるものの、その分より親身になって施主や依頼者へ寄り添える環境は魅力です。ゼネコンではどうしても個人の意見やアイデアは反映されにくいですが、ハウスメーカーや工務店ではむしろ積極的にプロとしてアドバイスすることで顧客との信頼関係を強化し、末永い付き合いを叶えられるチャンスも広がるでしょう。

対応する物件のデザインや設計も施主によって様々となり、取り組み方次第で多くの経験を得られる職場です。

デベロッパー

デベロッパーは不動産の建築について企画段階から携わる仕事であり、設計や開発、施工、さらには完成後の管理までトータルの対応をすることになります。

そのためゼネコンでつちかった施工管理や現場監督としてのノウハウを活用しやすく、一方で公共事業などよりも収益性や現代的なニーズにマッチしたプロジェクトへ携われるチャンスも広がります。

またデベロッパーは施工に下請けの工務店や職人を使うこともありますが、ゼネコン現場で多くの企業や職人をマネジメントしてきた経験は、改めてデベロッパーで責任者として働く上で強力な武器となり、自身のパフォーマンスをアピールできるチャンスです。

公務員(技術職)

受注者として公共事業に関わるのでなく、公務員(技術職)として転職し、発注者の側から公共事業へ関わっていくというパターンもあるでしょう。

公務員は一般的に事務作業を行っていたり、学校の教師や警察官といった仕事をしていたりといったイメージを持たれがちですが、実際には技術職として採用される公務員も少なくありません。また国家公務員や地方公務員など転職先の候補が複数あることもポイントです。

公務員は新卒採用だけでなく中途採用も行っており、新人であれば「一般枠」での募集へ申込みますが、ゼネコンで経験を積んできた人であれば「経験者枠」へ応募して転職を目指すことがおすすめです。

インフラ業界

高速道路やトンネル、鉄道、あるいは電気の送電網やガス管といったインフラ設備に関連した工事を専門に扱う業界への転職も候補の1つです。

インフラ工事は公共事業として扱われることが多く、公共入札では施工管理のスキルや知識を活かして有利な条件を獲得できることもあります。また、ゼネコンで公共事業やインフラ工事に携わってきた経験があれば、転職先を探す際に自分の経歴や実績を根拠として積極的にアピールできるチャンスがあり、場合によっては給与面でも有利な待遇を叶えられるかもしれません。

営業職

施工管理として現場で自社の職人だけでなく、施主や下請業者などさまざまな人々と接して対話してきた経験を活かして営業職に転身することも考えられます。

営業職といっても活躍の幅は広く、建築・建設業界の営業職に就くこともあれば、全く異業種・他分野の営業職として活躍することもあるでしょう。

また営業職は自社の商品やサービスの魅力や特徴を相手に分かりやすく伝えることが重要であり、施工管理としてさまざまな立場の人をマネジメントしてきた経験は、営業職に不可欠なコミュニケーションスキルや交渉スキルの土台として役立ちます。

IT・WEB業界

IT業界やWEB業界は一見すると施工管理が活躍している建設業界とは全く別分野に思えます。しかし近年はインターネットを通じて自社のプロモーションや仕事の受発注をすることが当たり前になっており、IT関連企業の中には建設業界や不動産業界などのホームページ制作に特化した会社も少なくありません。

施工管理として働いてきた経験やスキルは、そのような企業においてクライアントの要望をヒアリングしたり、ページ制作のチェックをしたりとさまざまな方面で強い武器となります。

新しいチャンスを得るという意味でも、IT・WEB業界への転職は魅力的な選択の1つです。

「部署異動」という手もある

現場での施工管理の仕事がつらくなってしまったものの、新しい転職先を探すことに躊躇する人も少なくありません。そのような場合、自社で別の部署や配属先への異動を願い出ることも手段として考えられます。

現在は労働人口の減少で人手不足が深刻化しており、会社にとっては社員に辞められたくないと考えるのも自然です。そのため転職の意向を伝えても引き止められるケースは珍しくありません。

そこで、ひとまず部署異動を相談し、叶わなければ改めて転職を検討するといった選択肢もあります。ただし、時間的な区切りを決めておかなければ、状況が長引くリスクもあります。

監修 公式HPイメージ
若原氏が代表つとめる
グランハウス一級建築士事務所

岐阜県内での施工実績を豊富に持つ一級建築事務所「グランハウス」。設計士と直接話す家づくりを掲げ、手の届きやすい価格帯にて、オーダーメイドの注文住宅を手掛けています。30代の創業者を中心に、若手の設計士・現場監督たちが第一線で活躍している建築事務所としても注目されている会社です。

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