設計士として取得したい資格

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設計士に必要とされる資格

楽座イメージ

設計士とは建築業界で設計の仕事に携わる人のことを指す言葉で、設計士として働くための明確な定義や必須資格はありません。したがって資格を取得しなくても設計士として働くことは可能です。

建築士の主な仕事は、顧客の要望をヒアリングして建物を設計することです。工事がスタートすると現場に入って監督・管理することもありますが、仕事の範囲は建築士法で定められた範囲内になります。

ただし、資格を持つことで働ける範囲が変わってきます。一級建築士や二級建築士を取得しておくと、今よりさらに仕事の範囲と自由度が広がります。

一級建築士や二級建築士は建築士として働くために必要な国家資格です。一級建築士と二級建築士では、資格取得後にできる仕事の範囲が異なるため、設計士としてどんな仕事をしたいか考えたうえで資格取得を目指しましょう。

一級建築士と二級建築士の難易度について

どちらの資格も難易度は高め。とくに難易度が高い一級建築士の合格率は、平均10%台です(平成28年度~令和2年度)。

参照元:公益財団法人建築技術教育普及センター:https://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/1k/1k-data.html

一級建築士

一級建築士の資格は、国土交通省からの認可を受ける国家資格であり、「制限なく建物を設計できること」が最大の特徴です。戸建住宅のような小規模な建築物から、大規模な競技施設やショッピングモール、公共の施設など大規模な建築物まで、さまざまな建築物の設計を行うことができます。

一級建築士の仕事内容

仕事内容は、大きく分けて「設計業務」と「工事監督業務」の2つ。「設計業務」はここからさらに3つのジャンルに分類され、建物の基礎を設計し、建物の安全性を確保する「構造設計」、配管や空調などの室内環境の「設備設計」、そして建築物をデザインする「意匠設計」があります。「工事監理業務」は、その名の通り設計図通りに工事が進んでいるかの監理を担う業務です。

設計

構造設計・設備設計・意匠設計の3つに分けられる設計業務。地震や台風などの自然災害に対する安全性の確保、建物を利用される方の快適さの追求…など、新たな建築物をつくるうえで欠かせない業務の1つです。設計業務時は建築物の敷地条件や法的な制約、さらに周辺環境との調和など、さまざまな視点から配慮しなければなりません。そのため、豊富な知識と経験が必要とされています。

工事監理業務

一級建築士の主な仕事の1つである「工事監理業務」。建築物の用途・構造・高さ・規模などに応じて、建築士が工事監理を行うことです。工事監理業務は二級建築士や木造建築士でも行えますが、それぞれに対応できる範囲が定められています。一方、一級建築士の場合は扱える建物に制限がないため、工事監理の範囲にも制限がありません。

一級建築士にできること

二級建築士には建物の高さや床面積によって制限があり、木造建築士の場合は木造かつ2階までの建物しか取り扱うことできません。一方、一級建築士には建築できる建造物の高さや構造に制限がありません。一般的な戸建住宅から高層ビルや商業施設、競技場といった大規模な設計にも携わることが可能です。大規模かつあらゆる建造物の設計ができるのは一級建築士のみといっていいでしょう。

一級建築士にしか扱えない建築物

一級建築士にしか設計できない建造物には、以下のものが挙げられます。

  • 学校・病院・百貨店・商業施設・劇場といった施設で、延べ床面積が500m2メートル以上のもの
  • 鉄筋コンクリート・鉄骨造・石造・無筋コンクリート造・コンクリートブロック造・レン瓦造の建物で、延べ床面積が300m2以上、かつ高さが13mを超えるもの、もしくは軒の高さが9m以上ある建造物
  • 高さが13m以上、もしくは軒の高さが9m以上になる木造の建造物
  • 延べ床面積が1,000m2以上、かつ階数が2階建て以上の建造物

二級建築士

二級建築士は各都道府県知事がその免許を交付する、戸建住宅を専門に設計する建築家です。建築学科など建築に関する学科を履修し、所定の科目の単位を取得していれば、実務経験ゼロでも資格試験に挑戦できます。

二級建築士の仕事内容

二級建築士には、扱うことのできる建物の規模や用途、構造などに制限が設けられています。でも、一般的な戸建住宅であれば木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造などに左右されず、自身の手で設計することができます。仕事内容は大きく分けて2つあり、安全性やデザインを担う「設計業務」と、設計図通りの工事が進められるよう監理する「工事監理業務」があります。

設計

設計は建物を建てる際の基盤ですから、非常に重要な工程の1つです。建築士法では建造物の規模に合わせて、条件にあう適切な建築士が設計・工事監理を担うことが義務付けられています。安全かつ、実用的で使いやすい建築物を造るには、建物や土木の知識が十分に備わっている二級建築士が設計することが必須条件なのです。

工事監理業務

二級建築士の仕事はただ建造物を設計するのみ、ではありません。工事が設計図の通りに進行しているかどうかを確認・監理していくのも主な仕事の1つとして挙げられます。この工事監理業務を怠ると、安全性に欠けた建造物が完成してしまうことおそれもあります。現場を監修することで、建築状況を把握し、トラブルが発生することを未然に防ぐことは、二級建築士の大切な仕事です。

二級建築士にできること

二級建築士は主に主に戸建住宅などの小規模な建物の設計ができます。木造や鉄筋コンクリート造をはじめ、鉄骨造や石造、れん瓦造、コンクリーブロックト造、無筋コンクリート造といった建物でも、定められた制限の範囲内であれば、自身の手で設計することができます。

たとえば木造建築であれば、高さ13mまたは軒の高さが9mを超えない、比較的小規模な建造物の設計が可能です。

二級建築士では扱えない建築物

二級建築士では取り扱えない建築物は、学校や病院、商業施設や劇場、またドーム状の建物など、大規模な施設が挙げられます。また延床面積や高さによっても制限があり、木造は高さ13を超える場合、もしくは軒の高さが9mを超える場合は設計できません。

木造以外の建物(鉄筋や鉄筋コンクリート造、鉄骨造など)の場合は延べ床面積30m2~300m2以内、高さ13m以内、軒の高さ9m以内といった制限がつきます。

木造建築士

木造建築士は、国家資格の1つであり各都道府県知事から免許を受けています。木造住宅のスペシャリストとも呼ばれ、歴史的建造物の維持においても、木造建築物の専門知識が重宝されています。

木造建築士の仕事内容

階数2階建て以下、かつ延べ床面積300m2以下の建物の設計と監理を行うことができます。一般的な戸建住宅は130m2ほどなので、住宅の設計を行いたい場合は、木造建築士の資格のみでも対応可能。また住宅以外の店舗や公共施設でも、制限の範囲内であれば設計できます。もちろん二級建築士と比べると、建造物の対応範囲は狭まりますが、仕事内容にはあまり大きな差はありません。

設計

設計業務では一級建築士や二級建築士と同様に、建築物の間取り・構造・設備などを計画して設計図を作成していきます。近年、戸建住宅やオフィスでも無垢材や漆喰の壁を使用した建物の人気が出てきました。こういった自然素材の住まい・建物のニーズは今後も拡大していくことが予想できます。”木造建築のスペシャリスト”である木造建築士の需要も、さらに高まっていくかもしれません。

木造建築士にできること

2階建て以下、かつ延べ床面積300m2以下の建造物の設計を請け負うことができます。扱える建造物が限定的、ということから、ハウスメーカーや工務店、比較的中小規模の設計事務所に就職することが多く、建物の設計業務にとどまらずリフォームや外構工事の設計を任せてもらえることもあります。

木造建築士では扱えない建築物

木造建築士は2階建て以下、300m2メートル以下の木建造物しか設計できないので、これを超える建造物を扱うことはできません。たとえ木造の戸建住宅であっても、3階建て以上になると木造建築士では設計できないのです。

基本的に重宝されるのは木造建築士より制限が少ない二級建築士、または建造物の制限がない一級建築士ですが、歴史的建造物の維持においては木造建築の専門知識に富んだ木造建築士のほうが重宝されることもあります。

設計士の仕事内容について

混同されることが多い設計士と建築士ですが、両者には明らかな違いがあります。では設計士はどのような仕事をしているのでしょうか。設計士の仕事内容を詳しく解説します。

設計士は無資格でもなれる

設計士と建築士の大きな違いとして挙げられるのが、設計士は資格を取得していない人でも名乗れることです。設計事務所などに就職すれば、知識や経験などが不足していても設計士と名乗ることはできます。また、建物の設計を行なうことも可能です。延べ面積100m2以下で高さ13m以下・軒高9m以下の2階建て木造建築、延べ面積30m2以下で高さ13m以下、軒高9m以下の2階建て木造以外の建築であれば誰でもでも設計できます(実際には、専門的な知識・技術が必要です。)。多くの方が考えているよりも、できることは多いと言えるかもしれません。

設計事務所などへの就職も可能

無資格であっても設計事務所などへ就職することはできるのでしょうか。現在のところ、建築業界では建築士を取得していない設計士がたくさん活躍しています。つまり、無資格であっても設計士として建築業界へ就職することは可能です。とはいえ、全くの素人が就職・転職することは少し難しいかもしれません。即戦力として働ける能力を求められるケースが多いからです。この傾向は、規模が小さいアトリエ系設計事務所などで強くなります。少人数で働いているため、教育に時間と手間をかけている余裕がないからです。求められる知識・経験などは勤務先により異なりますが、説明があれば仕事をこなせる程度の能力は必要と考えるほうが良いでしょう。

設計士の仕事内容

設計士に明確な定義はないので、同じ設計士であっても仕事内容は大きく異なります。勤務先の方針や知識・経験などによって、さまざまな働き方があると考えられます。以上を前提として、基本的には建築士を助ける設計補助や間取りのプランニングなどを任されることが多いようです。ハウスメーカーなどでは、文系卒の営業マン兼設計士が間取りをプランニングしていることが少なくありません。建築士と同じように働くことはできませんが、無資格であっても設計に携わることは可能です。

事務所を開くには建築士の資格が必要

設計士として働けるのであれば、建築士の資格は必要ないと考えた方がいるかもしれませんね。確かに、設計士として活躍することは可能ですが、設計士と建築士ではできることに違いがあります。その例として挙げられるのが、一定の建築物の設計・工事管理です。設計士では、建築士の業務独占にかかる建築物の設計・工事管理は行なえません。また、確認申請に必要な書類は、建築士事務所登録がなされている設計事務所などでないとできません。この登録には、管理建築士が必要になります。よって、設計事務所などを開設する場合も建築士の資格が必要になります。

まずは、設計士として働いてみるでもOK

資格を持っていない方でも設計士として働くことは可能です。建築実務の経験を積むことで、建築に関する学歴や資格がない方であっても建築士の受験資格を取得することができます。設計や建築に興味がある方は、まずは設計事務所などで働いてみるとよいでしょう。

持っていたほうがいい資格の詳細

資格を持っていなくても設計士として働くことはできますが、資格を持っているほうができる仕事の幅は広くなります。設計士を目指す方が取得したい資格の詳細を紹介します。

一級建築士

一級建築士
資格の実施機関 建築技術教育普及センター
受験料 19,700円
試験科目 ●学科の試験
・学科1(計画):20問
・学科2(環境・設備):20問
・学科3(法規):30問
・学科4(構造):30問
・学科5(施工):25問
●製図製図の試験
・製図作成:1課題
合格率 ●平成28年
・学科:16.1%
・製図:37.7%
・総合合格率;12.0%
●平成29年
・学科:18.4%
・製図:37.7%
・総合合格率:10.8%
●平成30年
・学科:18.3%
・製図:41.4%
・総合合格率:12.5%

二級建築士

二級建築士
資格の実施機関 建築技術教育普及センター
受験料 ・17,700円
試験科目 ●学科の試験
・学科1(建築計画):25問
・学科2(建築法規):25問
・学科3(建築構造):25問
・学科4(建築施工):25問
●設計製図の試験
・設計製図:1課題
合格率 ●平成28年
・学科:42.3%
・製図:53.1%
・総合合格率:25.4%
●平成29年
・学科:36.6%
・製図:53.2%
・総合合格率:24.3%
●平成30年
・学科:37.7%
・製図:54.9%
・総合合格率:25.5%

木造建築士

木造建築士
資格の実施機関 建築技術教育普及センター
受験料 17,700円
試験科目 ●学科の試験
・学科1(建築計画):25問
・学科2(建築法規):25問
・学科3(建築構造):25問
・学科4(建築施工):25問
●設計製図の試験
・設計製図:1課題
合格率 ●平成28年
・学科:61.4%
・製図:56.4%
・総合合格率:35.5%
●平成29年
・学科:48.1%
・製図:76.0%
・総合合格率:40.1%
●平成30年
・学科:57.4%
・製図: 64.9%
・総合合格率:35.8 %

岐阜で建築士資格取得者が可能な働き方

一級建築士や二級建築士の資格を取得した場合に、どのような就職先や仕事が可能になるのかを紹介します。

設計事務所で働く

○○設計事務所と書かれた事業所はよく見かけると思いますが、個人事務所で地元の住宅を専門にしているところから全国に展開する規模で分野を問わずあらゆる建物の設計を行っているところまで様々あります。

大学新卒以外はほとんどの場合、建築士資格を取得していることが採用条件に入っているため、設計事務所で働きたいと考えている人にとって建築士資格は必須と考えてもよいでしょう。ただし、若者の活躍を推奨する企業など、入社後に設計士としてのスキルを学べる企業も一部ですがあります。

ハウスメーカーで働く

その名の通り住宅の建築を主体とする会社ですが、地域に根ざした建築に特化している小規模な会社から全国展開している大規模企業まで様々あります。

設計業務以外にも様々な仕事があるため、建築士の資格を取得していなくても就職することは可能。まずは建築業界のことを学びながら、建築士の資格所得を目指したいという場合に適しています。

工務店で働く

小規模で経営している事業所がほとんどです。地域密着型で依頼を受けてから設計・施工まで一連の流れをすべて経験できます。

職人気質の代表者が一人でがんばっている場合もありますし、ハウスメーカーやゼネコンの下請けとして受注しているだけの場合もありますので、資格や自分の良さが生かせる職場かどうか見極めることが重要です。

岐阜県の設計士の年収や仕事内容

建築士の都道府県別平均年収を算出したデータによると、岐阜県の平均年収は610万円(調査日不明)でした。数字だけを見ると高いと思うかもしれませんが、年収は会社の規模や年代によって変わります。

参照元:年収ガイド: https://www.nenshuu.net/shoku/cnt/shoku.php?shoku_id=4

設計士の資格についてのまとめ

設計士は、建築関連の資格を取得していない方でもなれます。建築士と同じ仕事はできませんが、設計に携われるのでやりがいは感じられるはずです。また、建築の実務経験を積むことで、建築士の受験資格を得られます。設計や建築に興味を持っている方は、設計士から挑戦してみてはいかがでしょうか。

RAKUZA編集チームより

自身のステップアップとして、豪邸建築や商業施設に携わってみたいと考えるのならば、一級建築士の資格は必要不可欠です。ですが一般家庭のための注文住宅の設計士を目指すのならば、資格としては二級建築士を所持していれば問題ありません。また、どんな企業で働くのかも、設計士としてのやりがいに関わってきます。どちらにせよ、自分自身が目指すカタチを、早い段階から固めておくことが重要です。そのうえで、必要とされるスキルを身に着けることが効率的だといえます。

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インテリア家具の販売から住宅営業のサポート、設計、そして有名テーマパークのオープニングスタッフなど、様々な業務を経験してきた羽賀さん。「誰でもできる仕事」ではなく「私という個人を見てもらえる仕事」を実現するため、設計士として日々活躍を続けている。

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設計士の将来性を考える

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若原氏が代表つとめる
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岐阜県内での施工実績を豊富に持つ一級建築事務所「グランハウス」。設計士と直接話す家づくりを掲げ、手の届きやすい価格帯にて、オーダーメイドの注文住宅を手掛けています。30代の創業者を中心に、若手の設計士・現場監督たちが第一線で活躍している建築事務所としても注目されている会社です。

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