施工管理が行う「品質管理」とは

そもそも品質管理とは

施工管理で行う「品質管理」のお仕事は、一言でいえば、発注者が希望する品質の建物を完成させることです。

求められる品質とは主に建物の強度や密度を言い、長期に渡ってその高い品質を維持することが課題になります。求められる品質は仕様書や設計図に規定されていて、施工管理者はその品質を守るために定期的に試験を実施し、求められる基準以上の品質が確認できたら次の工程に進みます。基準の品質の条件に近づくことこそが品質管理の課題であり、責任・やりがいと言えるでしょう。

品質管理の「新QC七つ道具」

品質管理では「QC七つ道具」というチェックフローを使ってデータを再分析し、そこから問題点や改善点を打ち出します。

現在は「新QC七つ道具」と呼ばれる新しいチェックフローが誕生し、一般化。今まで数値では難しかった特性や要因をデータ化できるようになり、活用されています。新QC七つ道具とは、以下のものを言います。

  • 親和図法
  • 連関図法
  • 系統図法
  • マトリックス図法
  • アローダイアグラム
  • PDPC法
  • マトリックスデータ解析法

品質管理を行うメリット

依頼主の希望どおり、あるいは期待以上の物件を納品すれば、品質管理者としてはもちろん会社の評判も上がります。

反対に、手抜き工事や求められている品質を下回ってしまった場合は、施工管理者が信用を失うだけじゃなく、会社の評判も落ちることに。最悪の場合、仕事が減ってしまって、倒産に追い込まれるケースもあります。施工管理が行う「品質管理」の仕事は、会社に大きな影響をもたらすのです。

地震大国・日本において最近とくに求められるのは高い耐震性。外観や生活動線と同様に高いレベルを求められるため、高い耐震性とデザイン性、そして機能性を確保した物件を建築できれば、会社の信用が高まり顧客が増える…といった好循環が生まれます。

品質管理の具体的な内容

工事の計画を立てる

依頼主が求めるだけの品質を満たした物件を建てるため、安全とコストを優先に考えた工事計画を立てるのが品質管理の仕事です。

過去に何らかの不備や事故などがあった場合は、そのときの報告書を参考にして再発防止のための対策を検討し、二度と同じミスを繰り返さない工事計画を立てていきます。

工事の実施と進行状況の確認

工事では品質の低下が生じないよう、また人身事故が起きないように、過去の教訓をもとに再発防止を心がけながら「安全」を第一に対応しなければなりません。

品質管理者は、作業員が手抜き作業をしていないか、作業員に無理な仕事をさせてないかなどを定期的に確認していき、万が一何らかの不備が見つかった場合は早急に改善を行います。もし不備が解決しない場合は、施工し直しを決定することもあります。

工事に対する評価と反省点をチェック

工事中には定期的に現場を確認し、工事終了後には改善策や反省すべき点はないかなどを重点にチェックしていきます。特別な問題がなければ、報告書を作成し今後の工事に生かします。

問題点があったときは徹底的に原因を調査し、もっとも適切な対策方法を考えます。問題解決後は報告書を作成し、次回の工事からはその反省を生かしてより高品質な計画を立てなくてはなりません。

顧客のクレームにも対応

物件に何らかの問題があるにも関わらず、気が付かずに顧客に引き渡してしまった場合、企業のブランドイメージや信頼を損ないかねません。品質管理者は直接顧客と関わる仕事なので、ときにはクレーム対応に追われることもあります。品質管理者の仕事は責任重大で、緊張感も求められるのです。正直、神経を使う仕事といっても良いでしょう。ですが、責任が重い分、高品質な建物が完成したときの達成感は大きなものとなります。

品質管理者に向いている人

品質管理者に向いている人には、以下のような特徴があります。

  • 責任感が強い人
  • 物事を正確に分析できる人
  • 図面などの細かい作業が好きな人
  • 専門知識に詳しい人、学ぶことが好きな人
  • 最善の解決策を見つけるのが得意な人
  • コミュニケーションに長ける人
  • 数学が得意

品質管理者は、常に現場で目を光らせておく必要があるため、鋭い観察力が大切です。また、「高品質な物件を完成させるためには妥協はしない」という意気込みも必要ですから、強い責任感と、作業員をまとめるだけのリーダーシップも重要になります。そのほか、依頼主と直接接することもあるため、コミュニケーション力も求められるでしょう。

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